堕とされた母 ⑦

そして、佐知子は、ゆっくりと腰を落としていった。
もとより、赦されることだとは思っていなかったから。
己の罪も愚かさも知ったうえで、それでも選んでしまった恋であるから。
(ごめんなさい)
最後の謝罪を、心の中の裕樹に呟く。それで、愛する我が子の姿は佐知子の中から消えていった。
後には、生まれてはじめて知る激情と渇望に衝き動かされる“女”が残った。
達也に出会ったことで、佐知子は自分の中の“女”を思い出した。
この閉ざされた部屋で、達也とともにある時にだけ“ママ”でも“越野主任”でもない、生身の“女”の姿をさらけ出してきた。
そのことも、佐知子を急速に達也にノメりこませた大きな理由であっただろう。
思いもかけなかった邂逅と、激動の数日間。
蕩けるような快楽と、焼けつくような苦悶に過ごした時間のはてに。
ついに……達也と結ばれるのだ、という感慨が胸を震わせて。
そこに待つ、新たな悦楽への期待に、肉を震わせて。
佐知子は、ゆっくりと膝を折って、その豊かな腰を落としていった。
-14-
……すべての桎梏をふり払って。この恥ずかしい形式をも受け容れて、自ら達也と繋がろうとする佐知子だったが。
その決意とは裏腹に、身体を沈めていく動きには勇ましさのかけらもなく。
へっぴり腰で、怖々と。片手は達也の手を握ったまま、もう一方の手を達也の肩について、フラつきそうになる身体を支えて。
なにより、その目的にそぐわないのは、内向きになった両膝。
と、達也の手が、小刻みに震える佐知子の膝小僧にかかった。
ビクリと、中腰で動きを止めた佐知子と眼を合わせて。達也は無言のまま、軽く手に力を加える。佐知子の膝を外へと押しやるように。
「………………」 達也の指導の意味を理解しても、佐知子は数瞬ためらった。
しかし、やがてシーツを踏みしめた裸足がスタンスを変えて、両膝が外向きに開いていった。ゆっくりと。
内股から、ややガニ股ぐあいへと。より恥辱を強めた体勢に首筋を紅く染めた佐知子だったが。
達也の手はさらに白衣の裾を掴んで、ペロンと捲くり上げてしまう。
「いやっ」 ギクリと腰を浮かせて、達也の手を捉える佐知子。
「ダメだよ」 やんわりとだが、叱るように達也が言って。
それだけで佐知子の手から力が抜ける。
達也は捲り上げた裾を、制服の腰の飾りベルトの内側にたくしこんで固定する。
腕をまわして、後ろの側も、両横も同じようにする。
「うん、これでいい」 達也は満足そうにうなずいたが。
「ああ、こんな……」 佐知子にすれば、泣きたくなるほどに恥ずかしい姿だった。
もはや白衣が隠しているのは、肩と背中と腰もとだけである。
胸も腹も下半身もつまりもっとも隠しておくべき個所は、みな剥き出しになっているのだ。
ことに、股間は、丁度達也の眼の高さにある。
「……見ないで…」 涙声で訴えて。
しかし佐知子は、捲り上げられた白衣を戻そうともせず。
達也の眼前にある股座を隠そうともしない。いや、片手は咄嗟にそこへと向かいかけたのだが。気弱く躊躇したあとに、結局は元通りに達也の肩を掴んだのだった。
唯一、羞恥に悶える心に添った行動といえば、腰を後ろに引いて、外を向いていた膝を、またすり合わせるようにしていることだけだった。
だが、それさえも、達也の手が軽く促せば、なんの抵抗も示さずに、またユルユルと外へと広がっていくのだ。
「……アア……恥ずかしい……」
顎を反らすようにして洩らした嘆声は、まったく本気のものであるのだから、佐知子の心情と行動には脈略がなくなっているとも言える。
とにかく、もはや達也の意には少しも逆らうことなく。
佐知子は、破廉恥な姿で破廉恥な姿勢をとった。
スッポンポンの下半身、息苦しいほどの肉感に満ちた両肢を、ガニ股開きに踏んばってみせたのだ。
「……すごい。すごく、いやらしいよ。佐知子さん」
うっとりと達也が呟いた。まさに、カブリつきで佐知子の淫らな姿を眺めて。
さしもの達也も、カッカと熱く滾るものを体の中に感じて。おえらかえった巨根をビクリビクリと反応させていた。
……ビデオか、せめて鏡があればな、と達也は惜しんだ。
いまのこの佐知子の痴態を、背後からも眺めたかったのだ。
達也が眼にしている前面の眺めも、それは絶景ではある。
巨大な熟れ乳も、滑らかな腹も、盛りマンと濃い陰毛も丸見えだし、佐知子の恥辱に耐える表情も楽しむことが出来る。
だが、後背からの眺めには、また違った味わいがあるはずだった。
後ろから見れば、佐知子は、上はまだちゃんと白衣を着たままで、白帽も被っていて。
ただ、腰から下だけが剥き身なのである。“尻隠さず”なのだ。
ベテランのナースが、身に馴染んだ制服姿で、白い尻を曝け出して。
病室のベッドの上、患者を跨いで、ガニ股立ち。恥ずかしさに身をよじるたびに、デカい熟れ臀も、くなくなとふりたくられるのだ。
まったく、実に珍妙で、滑稽で、そして卑猥なさまではないか、と。
気を惹かれながらも“ま、この先いくらでも、同じような光景を拝む機会はある”と自分を納得させたのは、達也の欲望もかなり差し迫ってきていたからだった。
達也は、目の前におっぴろげられた佐知子の股座へと手を伸ばした。
恥辱のポーズに固まって、ただ小刻みに震えている佐知子に、最後の燃料をくべるために。
汗と淫蜜に濡れた叢をかきわけて、秘肉を暴き立てた。
「アッ、んあっ、アッアッ」
莢から頭を覗かせた女芯を擦られ、女陰に指を挿しこまれて、佐知子が嬌声に喉を震わせ、腰をくねらせる。
無論のこと、肉の孕んだ熱は、少しも冷めていない。いっそう熱く滾っていた。
僅かな指の弄いにも、噴き出すように零れた淫汁が、ボタボタと垂れ落ちて、達也の太腿を濡らした。
その状態を確認すれば、すぐに達也の手は離れた。
佐知子も、それをムズがりはしない。肩をあえがせながら、伏し目に達也を見つめた。渇望に潤んだ眼で。
「……来てよ。佐知子さん」 達也が呼び、佐知子が、コク、とうなずきをかえす。
左右に広がった膝にグッと力がこもって。
そして、白い豊満な臀が、再び沈みこんでいく。
その動きは、やはりゆっくりとしたものではあったが、先ほどよりは淀みがなく。
恐るおそる、というよりは、慎重な身ごなしであるように見えた。
踵を浮かせて、太腿をさらに開いて。脹脛をグッと気張って。
緊張に強張った面を俯けて、視線を下へと向けながら。
中腰から、蹲踞に近い体勢へと、佐知子は裸の尻を落としていった。
「あっ!?」 腿の付け根のあたりに、熱く硬い感触があって。
佐知子は、反射的に腰を浮き上がらせた。
達也は、片手で屹立の根元を握って、もう一方の手で佐知子の腰の位置を調整する。
「……いいよ。そのまま来て」
「……………」 固い唾を呑み下して。佐知子は、いっそう慎重に、そろそろと。
せわしなく、達也の顔と自分の股下を交互に見やりながら、腰を低めていって。
「………ァ…」
今度は、洩らした声はあるかなきかの小さなもので。止まった腰も、逃げようとはせずに。
達也の先端は、正確に佐知子の中心にあたっていた。
濡れそぼった肉弁に、わずかに触れた、灼けるような熱さ、鋼のような硬さ。
達也の男根。生身の達也の……
「……っ!」 そこで、佐知子は思い出した。
「達也くんっ、コンドームはっ?」 うかつにも、この瞬間まで忘れていた、そのことを。
(気づきやがったか…)
チッと舌打ちしたくなるのを堪えて、まずは達也は、佐知子の腰を掴んで、咄嗟に浮き上がろうとする動きを封じた。
「あんなの着けたら、本当にひとつにはなれないじゃない?」
「ダ、ダメよっ!絶対にダメ」
達也が猫なで声を出しても、佐知子は頑として譲らず、達也の肩においた手を突っ張るようにして、体を離そうとする。
(…ったく。いまのいままで忘れてたくせに、なにが、絶対ダメ、だよ)
達也も、いよいよ…と勢いこんでいただけに、苛立ちを禁じえない。
「た、達也くん、お願いだから…アッ、いやぁ」
思わず、佐知子の腰にまわした腕に力が入って、さっきより強く、怒張の先端を女肉に押しつけることとなり、佐知子に怯えた声を上げさせる。
いっそ、このまま…と心が動くのを、達也は必死で抑えこんだ。
それでは画竜点睛というものだと。腕をゆるめて。
「……なんにも邪魔されずに、佐知子さんと溶け合いたいんだけどな」
「……そ、それは……でも…」 切なく訴えれば、佐知子は確かに心を揺らすように見えた。
ごく軽くだが、互いの性器はまだ触れ合ったままだ。それが佐知子の昂ぶりを煽って身も世もない心地にさせてもいる。しかし、
「……ダメ、よ。いけない」
佐知子は、流されてしまいそうな自分を鞭打つように、声を強めた。
(ああ、もう。いい年こいて、生ハメの一発や二発でガタガタ言うんじゃないよ)
まあ、こんな足掻きを見せるのも、これが最後だろうが、と。
「……わかった。佐知子さんの嫌がることはしたくないからね」
達也はそう言って、佐知子を、一瞬、安堵させたが、
「でも、さっき貰ったコンドームは使えないよ」
「…えっ?」
「入らないもの。僕には、無理」
「そん、なっ…」
「無理に被せたって、破けちゃうだけだよ」
「………………」
達也は本気で言っているのだが、日頃コンドームなど使ったことはないわけだから、真偽のほどは怪しかった。いずれにしろ、佐知子は鵜呑みにしてしまった。
裕樹に着けさせていた物だから。達也ほど大きさが違えばそういうこともあるだろうかと。
「だから、佐知子さんがどうしても、ゴムをしなきゃ嫌だっていうなら…。今日は、ここまでだね」
達也の言葉が、佐知子を強張らせる。
しかし、そう言いながら、達也は腰を送って、怒張の先を擦りつけた。
「ヒッ、た、達也く…」
「仕切り直しってことになるね。残念だけど」
「あ、そ、そんな、アッ」
なおも淫靡な接触を達也は仕掛ける。言いぐさと行動はバラバラだった。
佐知子の洩らした声も、達也の残酷な言葉に対するものか、疼く女肉を擽る行為に対してなのか、判然としなかった。
「退院まで待ってくれれば、僕が適当なサイズのを探してくるけど」
さらに途方もないことを言い放った。
達也の肩を両手で掴んで、堪えがたい感覚に腰をうねらせながら、佐知子は、愕然と眼を見開いた。
退院…? あと何日あるというのか?
「もちろん、僕は」
と、達也の声が変調する。どこか投げやりな調子から、熱く粘っこい響きへ。
「このまま、佐知子さんとひとつになりたいけどね。そのほうが、ずっと気持ちいいに決まってるもの。僕も、佐知子さんもね」
「……あぁ……ヒアァッ」
その囁きと、その直後に膨れ上がった肉芽を擦った硬い肉の感触が、佐知子に最後の屈服を選ばせた。
「な、中はっ…」
「え?」
「…中には…出さないで…」
「……佐知子さん?」
「おねがい、約束して」 叫ぶように、佐知子は言った。
極限まで追いつめられた肉の苦しみに、総身を震わしながら、必死な眼で、達也に約束を迫った。
「わかった。約束するよ」
無論、そんなつもりは毛頭ないが。そう言ってやれば、気がすむのだろうと。
達也の誓約に、佐知子は忙しなく二度、三度うなずいて。
「た、達也、くん…私、もう…もう…」
達也の肩を掴んでいた手を、首へとまわして。
達也を跨いだ腰をうねらせて、グショ濡れの秘裂を、巨大な肉傘へと擦りたてた。
犯してくれ、と全身で訴える。いますぐ抉ってくれ貫いてくれ、と。
すでに、その腰の蠢きが、達也の逞しい肉を捉え咥えこもうとする意志を見せている。
達也は、熱烈だが蒙昧な求愛を、正しく導いてやる。
くねる臀を抱えて、しかるべき位置へ誘って。肉根の照準をあらためて合わせて。
ヌプリと、肉矛の先が涎を垂れ流す淫花をとらえて、肉厚の花弁を押した。
「……アァ……」 ブルルッと、佐知子が、くびれた腰に、また震えを走らせる。
あとは……どちらかが。ほんの少し、腰を突き上げるか、落とすか。
それだけだった。
「……ひとつになろうよ。佐知子さん」 達也が囁きかける。
佐知子は、極度の昂奮に引き攣った顔をうなずかせて。
そして、息をつめた。
腰が落ちる。白い、円い、巨きな臀が沈む。
剥かれた牙の上へと。喰われるために。喰らうために。
すべて、自らの意志で、自らの動きで、それを求めても。
「……グッ…ムッ…」
巨大すぎる、逞しすぎる肉体を迎え入れた刹那に、洩れたのは苦痛のうめきだった。
佐知子の動きが止まる。
まだ、ほんの切っ先が入りこんだだけ。しかし、肉口を強烈に押し広げられる感覚は
無論、佐知子にとって未曾有の経験であり。
「……アッ…クッ…」
いくら濡れ蕩けた女肉にも、到底ムリだと思えるその魁偉さを、まさに実感して。
佐知子は達也の両脇に踏んばった逞しい太腿をブルブルと震わせて、硬直してしまう。
後を引き取るために、達也は佐知子の腰を掴み直した。
強い力で、おののく腰を、グイと引き寄せる。
「んああっ、い、痛ッ」 肉を裂かれる苦痛に、佐知子が鋭い叫びを上げる。
それでも、しとどな濡れにも助けられて、達也の巨砲は、もっとも広がった肉冠の部分を佐知子の中に潜りこませた。
「ア…く…おっき…」 深い苦悶の皺を眉間に刻んで、佐知子がうつつに呟く。
いっぱいに媚肉を拡げて嵌りこんだ肉傘の巨大さに意識は占領されてしまっていたから、それ以外の言葉が出ない。
だが、無論、本格的な侵入はこれからだった。
再び、達也の手に力が入って、ジワジワと佐知子の尻を引き下げていく。
「アッ、ハァッ…た、達也、く…ん…」 霞む眼を開いて、怯え声で佐知子は呼んだ。
「力を抜いて」 達也の簡潔な答えと冷徹な表情は、医者のようでもあった。
実際、狭隘な肉路を一寸ずつ切り裂いていく作業に集中しているわけである。
(肉のメス…というには、太すぎる刃だったけれども)
その冷ややかに見える態度こそが、達也ののめりこみようのあらわれだった。
昂ぶるほどに、冷徹になり残酷になるのが、この尋常ならざる少年の性質である。
ジワジワと抉りこんでいくのも、べつに佐知子を思いやってのことではない。
手に入れた女をはじめて犯す刹那の、この悦楽を、長引かせる。
じっくりと、佐知子の肉体の構造を確認して、熟れ肉の味わいを堪能する。
同時に、自慢のデカマラの威力を、佐知子にもじっくりと味あわせてやるのだ。
「……ア…く、くぁっ…ぎッ…」
キリキリと歯を食いしばって、それでも堪えきれぬ苦悶の声に喉を震わす佐知子。
達也の狙いどおり、凄まじい肉の凶器の威力をタップリと思い知らされていた。
信じられないほどに佐知子の女肉を拡げた太い剛直は、わななく襞肉をかきわけながら、ゆっくりと突き進んで。
そして、今度は、どこまでも止まらないのだ。佐知子の中へ、奥深くへ、熱い硬い肉矛の切っ先が、どこまでも入りこんでくる。
「アヒッ、こん、こんな……アアァッ」
達也の肉体の逞しさは、その眼で見て、手に触れて、知っていたけれど。
こんなもので貫かれたら……と、恐怖と期待に胸を震わせた佐知子だったけれども。
ついに、その夢想が現実となってみれば。
肉体に受ける衝撃は、味あわされる感覚は、どんな想像をも超えていた。
「アィッ、ぎ…ヒッ……こんな…の……ヒイイッ」
惑乱の中に投げこまれて、佐知子が引っ切り無しに洩らす声は、
なんの構えもない剥き出しのものとなって、扱いきれない苛烈な感覚をそのままに伝える。
そこには、まだ苦しみの色が濃かったが。
むしろ残酷な悠長さで侵攻を続ける達也が、半ばまで突きこんだままで
軽く佐知子の尻を揺さぶれば、
「アヒイィッ」
硬く張り出した肉エラに、繊細な襞肉を掻きむしられる強烈すぎる刺激に鋭い叫びを迸らせて、顎を突き上げた。
歓喜にうねって蹂躙する牡肉へと絡みついていく女肉は、すでに気づいているようである。
たとえ、その侵入が、どれほどの衝撃と苦痛を伴おうとも。
いま、蕩けた肉を穿つ、この猛々しき侵略者こそ、待ち焦がれた存在であること。
あとは、その圧倒的な力の前に跪き、まったき隷従を誓うしかないのだということを。
「…んああっ」 佐知子が、ひときわ大きな声を上げて、背筋を反らした。
達也の先端が、佐知子の最奥に達したのだ。
しかし、それで侵略が終わるのではなかった。なおも達也は佐知子の腰を引き寄せていく。
「アアッ!? うんん…む…」
驚愕の叫びは、子宮を突き上げられ、押し上げられて、重いうめきに変わる。
その長大な男根のほとんどを佐知子の体内に埋めこんで。
達也は、最後の仕上げに、ベッドのスプリングを利して、ズンと腰を弾ませた。
「アオオオッ!」
脳天まで突き上げる衝撃に、佐知子は咆哮して。達也の首にまわした腕にギリギリと力がこもった。
…ふう、と、達也は息をついて。
「完全に繋がったよ」
キツく両眼を閉じて、苦悶とも恍惚ともつかぬ表情で歯を噛み締める佐知子に囁きかけた。
佐知子は、うっすらと眼を開いて、
「…あ…あぁ……たつや、くん……」 苦しげな呼吸の下から、達也の名を呼んだ。
言われるまでもなく、結合が完全なものであることは、佐知子が一番よくわかっていた。
肉体で、臓腑で感じとっている。
左右に踏んばっていた佐知子の両肢からは力が抜けて、達也の上に座りこむかたちになっていた。
達也の、巨大な肉根の上に。
互いの股座は密着して、根元まで佐知子の中に没した達也の肉体は、佐知子の肉孔を満たしつくして。その先端が、子宮を強く重く圧している。
「わかる? 僕のが、佐知子さんの中に入ってる」
佐知子の極上の肉の味に満悦してか、達也は甘ったるい言葉を振舞う。
「…わかる、わ……達也くん、が、私の、中に…」
ああ……とうとう…、と。ついに迎えた、この瞬間への深い感慨。
しかし、佐知子は、じっくりとそれに浸れるような状態ではなかったのだった。
「達也くんのがっ、私の中、いっぱいに、お、おくまで」
それだけが、引き裂けそうなほどに女肉を押し広げて最奥まで嵌りこんだ達也の雄々しい牡肉だけが、佐知子の感じられるすべてだった。
「そうだね。僕のが、佐知子さんの一番奥にあたってる」
「そ、なの、あたって、達也くんの」
うわごとみたいに口走って。それがたまらないのだと、霞んだ眼の色で訴える佐知子。
「こんな感じ?」
達也は、両手で掴んだ佐知子の重たい尻を、グリッと円を描くようにまわした。
「ヒアアアッ」 達也の硬い先端が、子宮を押し上げたまま、グリグリとこねまわす。
「そ、それっ、あ、たまんないっ」
あられもない言葉が吹きこぼれる。そうとしか言いようがない感覚に。
「気持ちいいの? 佐知子さん」
達也の指を食いこませる、佐知子のぶ厚い臀肉は、ヌルヌルに汗にまみれている。
尻だけでなく、真っ赤に火照った顔も、達也に押しつける裸の乳房も、達也を跨いだ太い腿も、力なくシーツの上に落ちた膝から爪先まで、全身を汗みどろにしてのたうつ佐知子の奥地へと、さらに軽いジャブを繰り出しながら、達也は訊いた。
「ね? 気持ちいい? こんなふうに奥を突かれたら」
「…んあっ、ヒッ、わ、わからない、わからない…の…」
グラグラと首を揺らして、泣くように答える。
本当に、佐知子にはこの強すぎる感覚を、快感と呼んでいいのか、わからない。
耐え難いほどの感覚だから、“たまらない”と言った。
これを“気持ちいい”と言っていいのか、わからない。
少なくとも、佐知子は、こんな“気持ちいい”は知らない、知らなかった。
「でも、佐知子さんの“ここ”は、気持ちいい気持ちいいって、言ってるよ」
からかうように、達也が言ったとおりに。
未知の感覚に惑乱する佐知子の意識よりも先に、肉体はそれを快感だと認めて、歓悦に震え、随喜の涙を流していた。
極太の剛茎を咥えこんだ秘肉が、貪婪に収縮しては、とめどなく淫蜜をタレ流す。
「こんなに僕のを締めつけて。中も、すごくうねって、絡みついてくる」
「ああ、イヤッ、いやぁ」
陶然たる声で、己が肉体の淫らな反応を指摘されて、佐知子は首を力なく打ち振って、身悶えた。しかし、そのわずかな動きにも、女の源泉に接した達也の先端が擦れて、またたまらない刺激を走らせ、だらしなく鼻を鳴らすのだ。
「イヤなの? じゃ、やめる?」
意地悪く達也は訊いて。ほんの少し佐知子の重たい臀を持ち上げた。
佐知子の中での淫靡な接触を、ギリギリ、わずかに触れるという具合にするのは、それこそミリ単位の調節であって。この期におよんで、自身も、佐知子の熟れた女肉の美味に背筋を痺れさせながらの、達也のこの執拗さは、やはり、どうにも異常ではあるが。当人は、これが楽しいのだから、しょうがない。
「アアッ、いやっ」
そして、佐知子は、息子の同級生、中学生の少年の手で、爛熟の肉体に眠っていた官能を掘り起こされ、身も心も靡かせてしまった美しい母親は。
ここでも達也の思うがままに操作されて、焦った声を上げて、逃げようとする刺激を追いかけて、そのくびれた腰をのたうたせた。
しかし、こういう際には、達也の手は万力のようにガッチリと抑えこんで、佐知子に思い通りの動きをさせないのである。
「あっ、やぁ、達也くん」
佐知子はムズがるような声と、ネットリと潤んだ眼の表情で訴えるしかない。
「イヤなんじゃなかったの? どうしてほしいのさ?」
「あぁん、も、もっと…」
「もっと? もっと、こうしてほしいの?」
「イヒイッ、それ、それ、もっとっ、アッアアッ」
また密着が強められ最前よりも強烈に肉奥を擦りたてられて佐知子の眼前に火花が弾けた。
ひしゃげるほどに突き上げられ、こねまわされる子宮の感覚が、たまらない。
達也の太い根元に肉芽が擦られるのが、たまらない。
「アッ、いっ、もっと、もっとグリグリって」
はばかりなく貪欲な希求を喚きたてて、佐知子は、拘束を緩めた達也の手の中で大きな臀を踊りくねらせた。
「気持ちいい?こうやって、奥をグリグリされたら、気持ちいいの?佐知子さん」
再びの達也の問いかけにも、今度は一も二もなく、ガクガクとうなずいて、
「い、いいの、気持ちいい、奥、おくが、グリグリって、達也くんのが」
“たまらなく、気持ちいい”と訴える。
「フフ、最初から素直にそう言えばいいのに」
「だ、だって、だって、こんなの、知らない、から」
「こんなふうに、奥を突かれたこと、なかった?」
また、ウンウンと佐知子は頭をたてにふって、
「大きいから、達也くんのが、とっても大きいから、私の中、いっぱいで奥、おくまで……んああっ」
また、くじられる子宮から響いた重い愉悦に、ガクリとそりかえったあとに、
「ああ、達也くんっ」
佐知子は、ぶつけるように顔を寄せて、達也の唇を求めた。
ブチューッと吸いついて、挿しこんだ舌が熱狂的に達也の舌を求め、からみついて。
「……ぁああ、好きっ、好きよ」
唇を離して、想いを告げて、また忙しなく口舌を押しつけていく。
自ら仕掛ける濃厚な口吻に酔いながら、喉をヨガリに泣きに震わして。
嬉々として達也の唾を呑みこみながら、腰を臀をのたうたせる。
熱烈な佐知子の舌の求愛に、適当に答えながら。
達也は、冷酷な眼で、年上の女の狂乱ぶりを眺め、愉悦を噛み締めている。
出逢ったばかりの頃の佐知子の姿を思い出して。
あの、取り澄ました生真面目な美人ナースを、わずかな間に、ここまで堕としめてやったのだということに、満悦していた。
(……しかし) 予想以上の、佐知子のトチ狂いぶりである。
達也とすれば、自慢のデカマラでブッスリ貫かれた佐知子のマ○コが、長いこと男を咥えてなかった空き家のオマ○コが、馴染むまでの暖気運転くらいのつもりで、軽いいたぶりを与えていたのだが。
そんな必要もなかったかと思わせる、佐知子のレスポンスの良さである。
(やっぱり、メスブタだったな)
しかし、この雌ブタの場合、秘めた淫乱さはかなりのものがあるくせに、性的な熟練に乏しく、オボコいところが面白い。
いまも、平素の慎み深さなど投げ捨てて、あられもない言葉で肉の愉悦を訴えるのも、その未熟さのゆえだ。
快感を宥めたり、いなしたりする術も知らず、真っ向から受け止めて。
それを媚態や喃言にまぎらせるということも出来ないから、そのまま露骨な言葉にして吐き出してしまうのだ。
こりゃ、しばらくは飽きずに遊べそうだな、と達也はほくそえんだ。
もともと、達也のうるさい好みを満たす女は少ない上に、飽きさせずに長く楽しませてくれる女となると、さらに希少なのであった。
(期待するぜ。せいぜい、励んでくれよ)
そうして。呆れるほどに執拗ないたぶりと、邪悪な思索のすえ、達也は、ようやく欲望を吐き出すための動きに出るのだった。
達也の両手に、また力がこもって。
粘い汗にまみれた、佐知子の裸の臀を、グイと持ち上げた。
「ヒイアァッ」 佐知子が魂の抜けるような声を洩らして、喉を反らせる。
半ばまで抜け出していく肉根の張り出した硬いエラに、トロけた襞肉を掻き擦られて。
と、快美に震える腰は、すぐにまた引き戻された。
「んぐううっ」
生じた空白を一気に埋められて、激しい勢いで子宮を叩かれて、佐知子は生臭いうめきをしぼって、ギリギリと歯を食いしばった。
そのまま、達也の膂力が、佐知子の臀に連続してアップ&ダウンを演じさせていく。
「ヒッ、ヒイイッ、うん、あはっ、ヒアッ」
ゴリゴリと擦られて、ズンズンと突き上げられて。
肉奥に連続して炸裂する凄まじい感覚に、ただ叫喚する佐知子。
「どう?佐知子さん。僕らSEXしてるんだよ。いま、僕と佐知子さんSEXしてるんだ」
佐知子のこめかみを流れる汗の粒を舐めとって、達也が熱っぽい言葉を吐きかける。
確かにそれは、いよいよ本格的な性交の開始といえるアクションだった。
達也は動かない(動けない、というのはかなり怪しかったが)なら、
繋がりあった部分を擦り合わせて快楽を与えあう動きは上になった佐知子がするしかない。
いまは、それを達也の手が操り、強要しているわけだが。
「んああ、達也くん、達也くんっ、アヒッ、アッアアアッ」
「気持ちいい?佐知子さん、僕とセックスして、気持ちいい?」
快楽の暴風に吹き飛ばされまいとするように、しっかと達也の首を抱いて、また何度もうなずいた佐知子だったが。肉に受ける愉悦の大きさは、そんなことでは伝えきれず、
「気持ちいい、いいのっ、スゴい、こんなの、イイッ」
見栄も恥もない、剥き出しの肉の叫びとなって、噴き出した。
「す、すごい、の、達也くんのが、おっきいのが、ヒグッ、擦れ、こすれて、アアアッ、そこっ、それ、うんん……」
ヨガリ啼きと生臭いうめきの間に、こよない悦楽を告げる言葉を撒き散らかして。
「僕も、すごくイイよ。佐知子さんのオマ○コ、すっごく熱くて、僕のを締めつけてくる」
「ヒッ、アアアッ、達也くん、達也、くぅん……んああっ」
卑猥な賛美で、己が肉体の状態を言い表されて。しかし、燃え盛る血肉は、恥辱も恥悦に変えて、ブルブルと身震いを走らせて。
休みなく、達也に乗り上げた雄大な臀は上下している。もはや達也の制御を離れて、佐知子自身の意志で、ふりたくられ揺さぶられている。崩れていた膝を立てて、両の腿を、またガニ股開きに踏んばって。達也に御されていたときより、はるかに激しく淫猥な蠢きを演じている。
デカ尻を上げ下ろす力仕事から解放された達也の手は、まずはそのまま、汗にぬめる臀肌を撫でまわして。それからぶ厚い双臀の肉を鷲掴みにして、グッと左右にかき寛げた。深い切れこみがパックリと別れて、色素を沈着させた陰裂があらわになる。
裂けそうなほど拡がって、極太マラを咥えこんだ佐知子の淫肉。
臀が上下するたびに、白いヨガリ汁にまみれた剛茎が半ばまで姿を現し、また肉厚の花弁を巻きこみながら没していくさまは、達也には見ることは出来ないが。
達也は伸ばした指先で、その結合の上方で、ヒクリヒクリとわなないているセピア色の蕾を探りあてた。
「アッ、やっ」 深い皺をなぞられ、窄まりを軽く押されて、佐知子が羞恥の声を上げる。
臀の運動が弱まり、達也の指を払おうとするように、左右に打ちふられた。
無論、これまで佐知子は、その不浄の器官を弄られた経験はない。
しかし、やはり無論のこととして、この淫蕩なメス豚は、後ろの感覚も鈍いはずがなかった。
いままで、あえて、そこには触れてこなかった達也だが、そう確信している。
その正しさを実証するように。
「いやっ、ダメ、そこ、そこはっ、ヒッ、ひいっ」
後門への弄くりに感応してデカマラを咥えこんだ女肉がキュッキュと小気味よい締めつけを繰りかえす。忌避の叫びは嬌声にまぎれていって、達也の指を避けようとする臀ふりも、そのまま性交のスラストに同化して、より複雑で淫らがましいのたうちへと変えていく。
それに満足して、いまは達也は、佐知子の肛門、やがて達也によって初花を摘まれて妖しい快楽を植えつけられる隠微な穴から、指を離した。
わずかに下へと滑らせて、二本の指で戸渡りのあたりを強く擦りつける。
「ヒアアァッ」 今度は、より明確な歓喜の声が、佐知子の口から迸った。
なおもゴシゴシと佐知子の会陰を擦りたて、結合部まで指を這わせながら。
達也は、もう一方の手を、ふたりの体の間に差しこんで、佐知子の乳房を掬い上げる。
熱い熟れ肉を握りしめて、痛々しいほど勃起した乳首を摘むと佐知子は鋭い叫びを上げて。
「アヒ、やっ、ダメ、そこ、あっ、いいっ、んああ」
性感のポイントを一斉攻撃される息もつまるような快感に泣き喚いて。
それでも、その半狂乱の身悶えは、与えられる快楽のすべてを受け止め貪ろうとする女の欲深さを感じさせて。
反撃の腰ふりは、巨きな臀を達也の太腿に叩きつけるようにして。
「アアッ、いいっ、すごい、達也くん、すごっ…ヒイッ」
「……クッ…」
物狂ったような佐知子の激しさと、強烈な女肉の収縮は、さしもの達也をも、うめかせた。
その腹いせに、ズンと腰を跳ね上げる。
「オオウッ」
短く太く佐知子が吼えて。“オ”のかたちに口を開いたまま、呼吸を止める。
佐知子の視野は白い閃光に包まれて。
総身の肉は数瞬の硬直のあとに、ガクガクと痙攣の波を走らせた。
しかし達也は、その瞬間の、痛いほどの佐知子の締めつけにも耐えぬくと、そのまま攻め続けた。痙攣を刻む佐知子の臀を臼ひくようにふりまわし、激しく揺さぶった。
「ヒアアッ、ガッ、んあっ、アアア」
自分を見舞った激発の正体を理解する暇さえ与えられず、追いやられた高みから下りることも出来ないまま、いっそう苛烈な攻めにさらされて、ただ佐知子は、獣じみた声を振り絞って、堪えきれぬ感覚を訴える。
「アアアーーッ」 また白い光が弾けた。
佐知子は、折れそうなほど背を反らして、女叫びをふりしぼった。

Last Update : 2008年12月04日 (木) 7:43